【英語教育の現状】
現在、学校の英語教育では「4技能(読む・書く・話す・聞く)」の習得が目標とされ、その中でも特に「話す」能力の習得に力点がおかれています。授業でも、生徒同士が英語で会話したり、スピーチやプレゼンテーションなど「発信能力」を高める「コミュニケーション重視」のカリキュラムが重点的に組まれています。そのため、「文法・読解」など以前は主流だった学習項目の優先度が下がり、英語の土台である基礎的な「文法知識」や「構文解析力」を身につけられない生徒が増えています。英語の土台がない状態で「4技能」の習得は難しく、スピーキング中心の現在の英語教育のあり方に各方面から様々な意見が出されています。
一方で、この30年で大学入試の英語は劇的に難化しました。「リーディング問題の長文化」により、一定時間内に処理すべき英単語数が飛躍的に増加しています。また、「リスニング問題の難化」も顕著で、よりナチュラルに近いスピードで英語を聞き取る能力が求められています。さらに、難関大学の入試では英作文問題も難化しており、あるテーマについて自分の意見を論述する自由英作文が課されるところもあります。
生徒の英語力は総体的に低下しているにもかかわらず、大学入試の難問化は止まらないというのが現在の状況なのです。
【当塾の方針】
このような状況に対応するため、当塾では、英語の「土台」づくりを指導方針の中心に据えています。土台づくりとは、日本語とは全く違うルールでできている英語の「文法」、「構造」、さらに「発音」に対する知識をしっかりと身につけることです。「土台」を小学生、中学生の間につくっておけば、高校での課題を難なくこなせるようになりますし、将来的な「4技能」の習得もより容易になるはずです。読解演習では「何となくわかる」というレベルで読むのではなく、つねに品詞や文型などを意識しながら分析的な精読を行います。また、「語彙力」の増強も重要です。授業では毎回、単語テストを行って受験に必要な語彙力を鍛えます。基礎的な文法知識を習得しながら、「リーディング」、「リスニング」、「スピーキング」、「ライティング」の受験対策を行っていきます。リーディング・リスニング対策には多読多聴が必須です。ライティングでは参考書などを中心に学習しながらAIを用いた様々なウェブ上のツールも活用します。
授業では学校の教科書、市販の参考書を用いますが、生徒さんに合ったものを相談しながら決めていきます。